以前は非常に難しかった手術でもリスクなく行えるようになりましたし、治療効果も段違いに向上しています。
痛みはもちろんのこと、傷跡や後遺症、また術後のダウンタイムなどの面でも大きなリスク改善がなされ、美しい仕上がりを安全に得られるようになりました。
そうした変化の原動力となったのは医師自身の技術の向上やリスクに関する危機管理に加え、次々と開発される医療機器や新薬の存在です。これらさまざまな要素がすべて良い方向に作用し、美容外科は「理想に近い美しさを安全に得られるもの」として発展してきました。
現在では目鼻立ちやフェイスライン、バストのサイズや形、全身のプロポーションにいたるまで、あらゆる体の悩みを安全に解決できるまでに美容外科は進化したのです。
ですがどれほど技術が高められても、どれほど画期的な医療機器が登場しても、美容外科に必要なものはまず第一に安全性だと私は考えています。「安心感」と言い換えても良いでしょう。美容整形は誰もが安心して受けられるものでなくてはならない、と考えているのです。
次々に開発される医療機器や新薬、新たな手法を、私は日々検証しています。そして患者様に有益だと判断すれば、新しい技術をためらわずに導入しています。それは手術効率の向上につながり、結果として患者様の利益になるからです。ですが少しでも安全性に疑問やリスクの危険性があれば、それが解決されるまで決して採用することはありません。
実際に、一般には知られていながら北村クリニックでは扱っていない整形メニューはいくつかあります。時おり患者様からご質問をいただくのですが、そこにはこうした理由があるのです。
スーパーナチュラルな仕上がりを追求
患者様は時として、美容外科によって劇的な変化を求めます。二重まぶたをはじめとする目元のプチ整形、バストアップ、アンチエイジング、脂肪吸引、わきがや多汗症の治療など、メニューを問わず、誰の目にも明らかな違いを希望されるケースがあるのです。
容姿の悩みを抱え、長い間コンプレックスに苦しんできた経験を思えば、それは無理のないことでしょう。また「どうせ外科手術を受けるのなら…」と、最大限の効果を求める心理も理解できます。
例えば豊胸術では「できるだけ大きくしたい！」という声はよく聞かれますし、脂肪吸引であれば「脂肪をぜんぶ取り去ってしまいたい」とリスキーな注文をされる方もおられます。
ですが長い目で見た場合、あまりに極端な変化は決して患者様自身のためにはなりませんし、非常に危険な行為です。
一時的な満足は得られるのですが、やがてその仕上がりに不自然さや違和感を覚えるようになるでしょう。それよりも、どこを整形したのか判らないくらいに自然で、さりげない変化によってあなた自身の美しさを引き出したほうが、はるかにあなたのためになるのです。
美容整形とは、決して「別人に変身する」ことではありません。あなたの個性を活かし、その内側に眠っている美しさを引き出すために行うものです。それには患者様に似合い、しかも違和感を感じさせない自然な仕上がりであることが欠かせません。
こうした考えは、私自身の医師としての理念です。そのためあまりに極端な(リスクのある)変化を望まれる方には、手術をお断りさせていただくこともあります。
たとえ患者様からの強いご希望があったとしても、医師にはできることとできないことがあります。この点についても、どうかご理解いただきたいと思います。
分院展開せず、リスクのない治療を追求
北村クリニックは地方に分院を持たず、東京・八重洲の本院でのみ診療を行っています。クリニックの中には主要な都市に分院を展開しているところもありますが、私はこうした展開を行うつもりはありません。それは私自身の信念によるものです。
北村クリニックでは開院以来、個性と自然さを活かした美しい仕上がりを追求してきました。それを実現するのは高度な技術力であり、リスクに関する危機管理であったり、新しい機器の導入であったりします。
そして目に見えない要素として洗練された美的センスや患者様の悩みや願いを理解する感性であったりします。
これらに裏打ちされた北村式美容整形をより多くの方々にお届けするためには、クリニックの分院展開にも意味がありそうです。ですがそうしてしまうと、一人ひとりの患者様に向き合ったていねいな治療ができなくなるのではないか…。私は何よりもそれが気がかりなのです。
程度の差こそあれ、ほとんどの女性は容姿の悩みをお持ちでしょう。その内容は人それぞれ、100人の女性がいれば100通りの悩みがあります。それを解決するためには、一人ひとりの患者様と正面から向き合い、お話を聞き、それを解決する方法を探っていくことが必要です。だからこそ私は、東京の本院でのみ診療を行っているのです。
自分の目が届く範囲、手が届く範囲で、ていねいな治療を行う。これは北村クリニック開院の当時から今も変わらない、私の信念です。
手術と同様にカウンセリングを重視
美容整形では術前のカウンセリングがとても重要なのですが、これは一般の方にはあまり知られていないようです。ですがカウンセリングが充分でないと、後になって思わぬトラブルにも発展しかねません。
カウンセリングでは、医師は患者様の悩みや希望を聞き、患者様は治療の内容や疑問点などを医師に質問します。そして身体の状態を確認し、術後にどのような仕上がりになるのか、そのイメージを共有できるまで話し合い、意見を交換していきます。ですからカウンセリングが充分でないと、医師と患者様との間に仕上がりイメージのズレが生じて「期待していたボディラインと違う」ということにもなりかねないのです。
このほかにも、美容整形においてカウンセリングが果たしている役割は数多くあり、その一つひとつがとても重要な意味を持っています。
私は「外科手術前のカウンセリング、手術、術後のアフターケア」この三つはどれも等しく重要なものだととらえ、カウンセリングにもじっくりと時間をかけます。
逆に充実したカウンセリングを行えない場合には、手術そのものをお断りしています。美容外科におけるカウンセリングとは、それほど重要なものなのです。
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