脂肪吸引の後の圧迫固定は、どのようにすればいいのでしょうか。また、脚の脂肪吸引をした場合、圧迫固定のために歩きにくくなったりすることはないでしょうか?
【A】
施術部位によってその方法は異なります。ですが回復を早めることが目的ですのでしっかり固定することが基本です。
脂肪吸引のあとは、皮膚と皮下組織を剥離したような状態になっています。これはそのまま自然放置しておいても治るものですが、治癒を早めることと美しい仕上がりを得るために、術後は患部をしっかり固定し、回復を促すことが大切です。
そのため脂肪吸引の手術後、おおよそ二週間程度は、患部の圧迫固定をお願いしています。
この圧迫固定をどのような方法で行うかは、施術部位によって異なります。一般的には、手術直後は包帯でしっかりテーピングを施して、それにプラスする形でサポーターを使用していただきます。最初の一週間を過ぎたら、包帯は不要でしょう。お腹や太ももでしたら深めのガードル、ウエストニッパーなどをお使いいただくのが良いでしょうし、二の腕の脂肪吸引では、腕用のサポーターが具合がよいようです。
なお、これらはサイズや使用感の問題もありますので、クリニックではご用意しておりません。どのようなものが良いのか、カウンセリングの際に医師にご相談いただき、あらかじめ患者様ご自身でご準備されるようにお願いしております。
ひざ周りやふくらはぎなど、下肢の吸引を行った場合には、包帯によるサポートに加えて加圧ソックスなどによる圧迫を行います。「きつめのソックスではダメですか?」というご質問をいただくこともありますが、さすがにそれでは少々力不足です。ここは大事をとって、しっかりと加圧固定できる、サポート機能の優れたものをセレクトするようにしてください。
なお、太ももやふくらはぎなど、脚の脂肪吸引を行った場合でも、それによって「歩行が困難になる」というようなことはありません。もちろん加圧固定を施しますので、通常よりは「動きにくい」と感じることはありますが、日常的な生活において支障になるほどのものではありませんので、ご安心ください。
術後の圧迫固定は煩わしいものですが、美しい仕上がりのためには欠かせないものです。どうかご理解いただきたいと思います。