脂肪吸引を考えているのですが、術後の腫れやむくみ、内出血などが気になっています。どの程度のもので、どれくらいの期間、続くものでしょう?
【A】
術後の状態は個人差が大きいものですがベイザーは従来法に比較して腫れやむくみ、内出血が少ないのが特徴です。
脂肪吸引は皮下の脂肪層に金属管を差し込み、脂肪を吸引除去する手術です。従来法もベイザーも、こうした基本的な原理そのものは変わりありません。術後は皮膚とその下の組織とを剥離したような状態になっていますので、それによる腫れや内出血、さらに術後しばらくして起こるむくみなどを、完全に排除することはできません。
ただしベイザーは脂肪細胞以外の周辺組織を傷つけることが少なく、ことに皮膚と筋膜とをつないでいる「索状組織」を温存しながら手術ができます。そのため術後の皮下組織へのダメージが従来法に比べてはるかに軽く、術後の症状をかなり軽減できるうえ回復が早いというメリットがあります。
術後の状態、さらに回復の具合については個人差が大きいものですので明確には言いかねますが、腫れについてはだいたい二週間前後が目安です。これくらいの期間で目立つ腫れは引いていきますし、皮下出血がある場合でも、おおよそこれくらいの期間でかなり軽減してきます。
また、手術のときに使用した麻酔などが少しずつ下半身に下りてきて、ふくらはぎや足首の周辺などにむくみとなって表れることがあります。手術した部位とはまったく関係のないところに症状が表れるために驚かれる方が多いのですが、これは時間とともに引いていき、だいたい術後一週間くらいで落ち着いてきますのでご心配には及びません。
ベイザーとはいえ、外科手術には違いありませんし、皮下組織へのダメージを完全に排除できるわけではないため、腫れや内出血といった症状も「絶対に起こらない」とはいえません。
ですがこれまでの手法と比較してみてもその程度はきわめて軽く、患者様への負荷を低く抑えたまま効果的な脂肪吸引を可能にしています。ていねいな治療を行い、その上で術後の注意事項をきちんと守っていただければ、重大なトラブルが起こることはまずないでしょう。
腫れも内出血もむくみも、不快な症状には違いありません。ですがベイザーならば、そうした症状を可能な限り抑えつつ、効果的な脂肪吸引を可能にしていますので、どうかご安心いただきたいと思います。