繊細な肉体美まで表現する「ベイザー4D」
脂肪吸引の基本的な考え方は「皮下の脂肪を吸引除去してサイズダウンを図り、同時に美しいボディラインに整える」というものです。脂肪吸引という手術法が開発されてから現在まで、そうした考え方に沿ってこの治療は行われてきました。
ですが人体の肉体美を表現するために、単に「細くする」というだけで良いのだろうか? こうした考え方から生み出されたのが進化した脂肪吸引術「ベイザー4D」です。
従来の脂肪吸引は「スリムで美しいボディラインをつくる」という見地から行われてきました。もちろんこれが悪いわけではありません。ですが人間の体には筋肉や関節、脂肪といった構造があり、それが「肉体美」をかもし出します。女性なら引き締まった中にも柔らかさをたたえたボディライン、男性なら分厚い大胸筋や腹筋などが、それぞれにふさわしい肉体美を発揮します。それを表現するのがベイザー4Dです。
また筋肉や関節は、それぞれが連携しながら動くことで動的な美しさを生み出します。
たとえば、ルネサンス期の芸術作品を思い浮かべていただければ、その仕上がりがイメージできるのではないでしょうか。ラファエロやダ・ヴィンチなど、巨匠たちの作品の数々です。そこに描かれる人々はどのようなポーズをとっていようと躍動感と力感にあふれ、脂肪によるふっくらとした優しいラインを完璧なまでに表現しています。
ベイザー4Dでは、これら筋肉や関節の動きを考慮に入れた吸引を行います。そのため体を動かし、さまざまなポーズをとったときでも常に美しいボディラインをキープできる……つまり動的な美しさまでも表現できる、これまでにないテクニックなのです。こうした繊細な表現ができるのは、効率の高い脂肪吸引を可能にした、ベイザーという技術があればこそです。
今のところベイザー4Dは、開発者であるAlfredo Hoyos医師の直接のレクチャーによってのみ、その理論とテクニックが伝授されています。そのため扱えるクリニックは日本ではごく少数しかありませんが、その実力はまさに「新時代の脂肪吸引」と呼ぶにふさわしいといえるでしょう。
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